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みやはらたかおの
日記みたいなコーナーです。

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2011/10.31 25:10 かわくない子どもはかわいい

小学校のころ
木登りがくせだったので
学校でもよく木に登っていました。
ある日、あまり大きくない柳の木に登って
枝をぐわんぐわんとたわませて遊んでいると
ぼくを目の敵にしていると思われる
担任の澤田先生という女性の先生がやってきて
「宮原くん、木がかわいそうでしょ? さっさと降りなさい」
と言いました。それに対してぼくは、
「これがかわいそうだったら、
 草むしりの草はかわいそうじゃないんですか?
 同じ植物ですよね?」
なんて口答えする子どもでした。
可愛げないなあなんて思ったでしょう?
ところがどっこいぎっちょんちょん、
宮原くんは天使のように可愛くて
姉の同級生がわざわざ家まで見にくる程なのでした。
はははーのーは。

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2011/10.30 25:30 頂上にとまってみたい

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2011/10.29 24:30 この瓶なんの瓶きになる瓶

ピーの餌入れを探していて
結局新品のを買った。
うちは古いものが多いから
新品のものはあまりなじまないんだけど
これはまあまあかな。

モンキーポッドっていう木でできた蓋が
一見チークみたいでよろしい。
モンキーポッドといえば
言わずとしれた
この樹なんの樹、日立の樹。
ハワイにはえたアメリカネムノキ。
日本のねむの木と同じように
ふわーっとしたピンクの花が
あんな大きな木に満開になるんだったら見てみたい。
ねむの木と同じく夜に葉が閉じるらしい。
さらに雨でも閉じるからRain Treeという別名も。

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2011/10.28 25:30 はらまきは はくべきか

腹巻きをはくって言っていた人がいたので
理由を聞いてみた。
下半身だし、下からはくから
という答え。
ぼくは上からだし、腹巻きは上半身だと思う。
(腰からみぞおちあたりがいい)
だから腹巻きを着ていたつもり。
腹巻きというくらいだから
腹に装着するもの。
おなかは上半身かもしれないが
下っ腹は下半身のような気もする。
ベルトみたいなものもなく
するっと入るから装着ではなさそうだ。
さて腹巻きははくのか着るのか。
どうだと思いますか?

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2011/10.27 25:30 なぞの巨人

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2011/10.26 26:30 清掃ロボかと思ったら 掃除機をしょったおじさん

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2011/10.25 26:00 緑の東京

ほんとうかどうか分からないけれど
宮崎駿氏が、こう言ったとネットにのっていた。

 ぼくは、ひとりのデザイナーがつくったような町が
 住みやすいとは思いません。
 住みたくないですね。
 人工的につくったものというのは、
 人間の感覚に逆らっているんです。

基本的には正しいと思うけど
ぼくはちょっと考えが違う。
デザイナーがどうがんばったところで
実際に人が住んで、こなれて行けば
街だって生き物だから
デザイナーのコントロールなど効かなくなってくる。
人は自然をコントロールできない。
人も自然の一部だから、
人は自然どころか自分たちすらコントロールできない。
だからそんな心配は必要ないと思う。

それは例えば子どものいるデザイナーの自宅など
みてもらったら理解できるはずだ。
どれだけおしゃれな部屋にしようと思っても
そこにアンパンマンやミッフィーが
容赦なくどんどん入ってきて
デザイナーの思う通りになどなりはしない。
むしろ子どもの影響をもろに受けて
デザイナーの感覚の方が変わって行く。
街だってきっとそうなる。
人々が住み始めて時間がたつうちに
いつの間にか人々が好きなように
街も変わっていくはず。
そこをデザイナーがコントロールしようとしても
人と会って話をしていくうちに
影響を受けて、考えも変わっていくはずだと思う。
そういうことも理解した上で
日本の街はどうにかした方がいい。
震災の後の東北などは大きなチャンスだけど
きっと期待はずれになるだろう。

パリがきれいなのはナポレオンのおかげと言われる。
誰かが独裁的に形を大きく変えないと
ただの混沌になってしまう。
混沌も美しいけれど
東京はひどすぎる。
いくらパリがおしゃれでも
東京をパリみたいにしてほしいとは思わない。
パリの街中には木があまりない。
ヨーロッパの都市はだいたいそうだ。
自然をねじ伏せるのが西洋の文明だから仕方ない。
日本は元々はそうじゃなかった。
自然とまでは言わなくても
気候風土によりそって生きて来た。
だから
東京にもっと緑を!
ぼくの望みはたったそれだけ。

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2011/10.24 25:00 亡くなる前に

亡くなるとみんな立派になるらしい。
というか
死んだ人の悪口は言ってはいけないような世間の雰囲気。
ぼくが死んだときは
みんなで悪口言い合って笑ってほしい。
あんまりほめられて
必要だと思われてしまうと
なかなか成仏できない気がする。
実際、さっさと忘れてあげないと
現世に執着が残ってしまって
次に行けないっていうお坊さんもいる。

それはさておき
ぼくは人が亡くなる前に残した名作が好きだなあと
ちょっと前に気がついた。
たとえば

グレン・グールド「ゴールドベルク変奏曲」の2回目の録音
(いやもちろん、1回目もいいに決まってるけど)
エリック・ドルフィー「ラスト・デイト」
オルダス・ハクスレー「島」
澁澤龍彦「高丘親王航海記」
などなど

オルダス・ハクスリーって人は
アメリカの著名なハクスリー一族の一人。
「知覚の扉(The Doors of Perception)」を書いて
世界のサイケデリックの扉を開いた人。
この本のタイトルからとったバンド名があのザ・ドアーズ
という話の方が有名かもしれない。
そのオルダス・ハクスリーが亡くなる前の年
1962年(ぼくの生まれた年)に書いた小説が
「島」というユートピア小説。
これにならってぼくも
死ぬ前にユートピア小説を書こうと思っている。
ユートピア小説に興味のある方はぜひ!

澁澤龍彦については
生前はそれほど好きではなかったけれど
この本が出たときに
ついにきたー
と思ったら亡くなってしまった。
病床で構想していたという
玉虫の話、読みたかった。

こないだテレビでやっていた
ベートーベンの弦楽四重奏曲15番イ短調
もいい。
ベートーベンは耳が聞こえなくなってからがすごい。
これは亡くなる直前の作品らしい。
名盤を探して久々にCDを買おう。

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2011/10.23 26:00 カラスウリは道をわたれなかった

青山通りの伊藤忠の反対側。
青山墓地に向かって
コンビニ過ぎてもまだ歩く。
赤坂消防署のちょと手前
ピガってギャラリーがあったビルの先に
大きな空き地があって
あ、行き過ぎた。
ピガがあったビルから
電話線かなんかに乗っかって
道の向こうまで行こうとしたカラスウリ。
行ったところで何にもない。
土もなければ公園もない。
そっちに行くよりも
右隣の空き地の方がいいと思うんだけど
そこはそれ、ツル植物の悲しい性っていうか
つかまれるところにからまって
どんどんずんずん行ってしまうのだった。

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2011/10.22 26:00 そろそろきのこ

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2011/10.21 27:00 かゆいところ

かゆい。
ぽちっとある。
左腕の親指の付け根からのぼって
10センチくらいのところ。
蚊ではない。
ダニでもない。
0.3ミリくらいのぽちっと。
指の腹で確認すると
ちょっとかたい。
少し芯もある。

かくと
もっとかゆくなる。
爪で十字を描くなんてもってのほか。
さわらない。
さわらない。
わすれる。
気にしない。
でもかゆい。
我慢していると
いつのまにかなくなる。
でもまたあらわれる。

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2011/10.20 25:30 ぶらさがりの木

スパイラルでマーダーポーレンの展示会、はじまりました。
今回はタイサンボク?みたいな木が
天井から生えてます。

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2011/10.19 26:30 空のこと

きのうの衛星はどうも
ISS(国際宇宙ステーション)だったようだ。
http://kibo.tksc.jaxa.jp/cgi-bin/pastvisi.cgi?Latitude=36.03558333&Longitude=140.07375&
あんなにはっきりくっきり見えるとは思わなかった。

でもって今日は
夕焼けがすごかった。

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2011/10.18 25:40 木の鳥居

ポスター・チラシなどを担当した
「常陸帯」という能を観に鹿島神宮まで行ってきた。
森を抜けて 内宮からやって来る清冽な風と
大きな杉ごしに見える星が鮮やかだった。
成田が近いから、ときおり見える飛行機のとなりに
ゆっくり流れる衛星が見えた。
一等星より大きかった。

地震でたおれた御影石の大鳥居はまだ再建されてない。
あとにはモミノ木みたいな小さな木が植えてあった。
今度は境内の杉の木で作るそうで
石の鳥居よりその方がいいと思う
ていうか、木の鳥居の方が好き。

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2011/10.17 25:30 虫漫画

このページの
http://www.eonet.ne.jp/~ymrc/h/
虫漫画がちょっとおもしろい。
ぼくが好きなのは
「家族の肖像」ってやつ。
それにしても
ツマグロヒョウモンの幼虫とサナギは
なんであんななんだろう。

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2011/10.16 25:00 顔本

FaceBookっていうのから
招待状が何度も届くので試しに入ってみた。
よくわかりましぇーん。
Twitterっですらよく分かってないし
どうなっているのかもさっぱりのことよ。

自分の名前をアルファベットで検索してみたら
4人ヒット。
そのうち3人が僕と同じB型(残りの1人は不明)
しかも一人はどうも同業らしい。
姓名判断ってのはあやしい気もするけれど
FaceBookを使って統計をとってみたら
おもしろいんじゃないかと思った。
でもあんまりいろんな事が似ていたら気持ち悪いし
そもそも自分に似た人なんて
ろくなもんじゃないに決まっているので
会いたくもない。

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2011/10.15 26:00 深海に雪がふる

スソアキコの個展に、きのう行ってきた。
http://www.dees-hall.com/exhibition/ex97.html
ひさびさのディーズホール。
近いのになかなか行けてない。
喉にウィルスが入ったとかで
声の出ないスソアキコ。
口パクと筆記で会話。
ついついこちらも口パクになってしまって
宮原くんは声出してよ
って書かれる始末。
スソアキコの帽子は年々完成度があがってきて
商品としてのたたずまいを備えてきている感じ。
その分、前衛な感じが弱くなってきてると思うのは
きっと贅沢なはなし。
18日(火)までです、ぜひ!

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2011/10.14 26:00 事務所の階段の天井に

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2011/10.13 24:00 コインパーキングメーターの生き物

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2011/10.12 26:00 いやな世の中を吹き戻せ

EUでは8才以下の子どもが風船をふくらますとき
保護者が同伴しないといけない法律があるそうで
破裂の危険から守るためとか。
吹き戻しは14才。
吹き口を飲んでしまうからってことで。
吹き戻しとは
http://ja.wikipedia.org/wiki/吹き戻し
なんか世の中いやーな方向に行っているような。

いやーな方向と言えば
ヨーロッパの金融危機とか
日本の地震にタイの洪水。
タイには日本企業の部品工場とか
世界の金型工場でもあるし
2012年に向けて
いやーな感じ。
ぼくはそんな事に負けないよう
足湯して
鼻うがいして
生姜湯を飲んで
強く生きて行こう。

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2011/10.11 24:00 四つ編みってなんですか?

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2011/10.10 24:00 縄は切れても 子どもはキレなかった

町内会の綱引きの綱が切れて
女の子が骨折したってテレビでやっていた。
なんで各局ともそんな報道をしてるのか
さっぱり分からない。
むかしはそんな事故なんて
めずらしくもなくて
テレビでやるようなことではなかった。

町内会の綱引きというと思い出したことがある。
実家の人吉市上田代町では
毎年十五夜にワラをもって公民館に集まって
大人達が太い縄をなって
綱引きをやるのが恒例だった。
大人も子どもも参加するので
あっちこっちぶん回されて
怖いったらない。
しかも夜道でやっているから
ちょっと間違えると電柱に激突したり
脇の川にみんな落ちてしまったり
とにかくスリリングでおもしろかった。
毎年縄が切れるのも恒例だった。
切れたら綱引きは終わり。
その縄を使って
公民館に土俵を作って
ワラを敷きつめて相撲大会の始まり。
びっくりするくらい明るい満月の下で相撲大会。
この相撲大会も昔の子どもだから
本気の本気。
くるくるとものすごいスピードで廻ったり
会場の外まで吹っ飛んで行ったり
これがまたスリリングで楽しかった。
昔の田舎だから
すこしくらい出血しても
みんな笑ってた。
一人骨折したらテレビにでるくらいだから
最近の子どもは危ない遊びをさせてもらえなくて
本当に気の毒。

10月10日というと
東京オリンピックの開会式の日で、体育の日。
晴れの特異日だったから
昔の運動会はこの日だった。
受験対策などど言いながら
9月に運動会をやって
熱中症対策に気をつけましょうってなんだか
本末転倒だろうって気がする。

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2011/10.9 26:00 すいてき

すいてきは
くっついて
はなれて
またくっついて
ながれてく

すいてきは
どろとか
ごみとか
いろいろまざって
ながれてく

すいてきは
したにおちて
つちにしみて
ふかくしみこんで
ながれてく

すいてきは
ちいさなかわや
おおきないけや
とてもおおきなうみに
ながれてく

すいてきは
あたためられたり
ひやされたりして
あおいおそらのうえに
ながれてく

すいてきは
あめになったり
ゆきになったり
ちきゅうのじめんに
ながれてく

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2011/10.8  ダンボールくん

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2011/10.7 26:10 ウーパールーパーはアルビノじゃないのがかわいい

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2011/10.6 青リンゴと赤リンゴ

スティーブ・ジョブスは
フルーティアン(果物食主義者?)だったそうだ。
そんな言葉があったとは知らなかった。
ぼくは果物だけでも生きて行けるから
フルーツコウモリだなんて言っていたけれど
こんどからフルーティアンと言おう。
ヴェジタリアンにもチキンはオッケーって人もいるから
魚を食べたり、たまに肉を食うくらいはいいだろう。
マッキントッシュはリンゴの品種からきている
というのは知っていた(日本名は旭)。
フルーツの中でもリンゴが特に好きだったらしい。
マッキントッシュってリンゴは濃い赤が特徴。
一方、ビートルズのアップルレコードは
マグリットの描いた青リンゴ(グラニースミス) 。
青いアップルはビートルズ解散の後
あまりうまく行ったとはいえない。
赤いアップルはジョブス亡き後、どうなってしまうのか。
って、ぼくが心配してもしょうがない。

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2011/10.5 25:10 長野のミニUFO

ある方から先週聞いた話。

いまは50代のMさんが20代のころ。
弟といとこにもう一人、
男4人で車にのって
長野にスキーに行く途中、
用を足したくなったので
畑のわきに車をとめ、
畑とは反対側の山の斜面に向かって済まそうとしたら
10メートルくらい先に銀色の物体があった。
周りには人家もなくて
いたずらにしては意味のなさそうな場所だった。
これはMさんが描いてくれた絵↓

直径1メートルくらいの丸い物体で
ステンレスの本体に半透明の帯があって
そこは青赤などいろんな色で点滅していた。
ただ質感は安っぽく、
人間でも作れそうな物だった。
下の方にある二つの穴から
ドラゴン花火のような火が
ぶしゅーっと出ては弱くなり
また強く出てはおさまりと
何度も繰り返していた。
他の3人も呼んで見てもらったら
どうも声に窓の点滅が反応しているようだった。
「石を投げてみようか」と言い出す弟。
弟は少し乱暴な性格だった。
放射能とかでているかもしれないし
得体の知れない怖さというよりも
変なことに巻き込まれたくないような気がして
なんとか弟が石を投げるのだけはやめさせて
写真も撮らずにその場を立ち去った。
後になってその話をしたとき弟は
あの時やっぱり石を投げればよかったと
いまだに後悔していた。

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2011/10.4 25:50 手書き文字

YouTubeにこういうのがあった。
http://www.youtube.com/watch?v=mpr_ul4IUZA
日本にも手書き文字を簡単に描けてしまうおじさんは
まだたくさんいるはず。
今のうちに見つけて、ビデオを撮って
YouTubeにのっけた方がいい。

ぼくがデザイン事務所に入ったころは
まだコピー機すら初期の段階で
先輩達は手書きで写植の文字を描いていた。
(実際に使うわけではなくて、版下屋さんに渡すため)
しかも書体を描き分ける人もいて
YSEMとかMMOKLとか
写研の書体を当たり前のように手で描いていた。
若い人からしたら無駄に思えるかもしれないけれど
そういう人はたいてい
タイポグラフィーを描かせたらうまかった。
レイアウトも上手だった気がする。
結局、鉛筆一本でいいものを作れない人は
どんな機械を使っても同じことなのだ。

学生時代、金沢美大では
テレビ局のバイトが人気だった。
ぼくにまわってきたのはNHK金沢支局でのテロップ描き。
放送用のモリサワの写植機(印刷用より小型)で
文字をぱんぱんと打ったり、
写真にグレーのフィルムをはって
説明のスーパーを描くのが仕事だった。
文字は今で言う丸ゴチみたいな書体を
専用の筆に白のポスターカラーで一発描きだった。
これが意外とデザイナーになってから役にたつことになろうとは
当時はまったく思っていなかった。
このバイトが人気だったのは
実は他にも理由があった。
地下にはお風呂と洗濯機があり、使い放題。
しかも遅くなったらタクシーのチケットを使ってもよかったのだ。
だから今まで生きて来て
一番タクシーに乗った時期は学生時代ということになる。
NHKさん、本当にお世話になりました。

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2011/10.3 25:50 工事現場に秋

工事現場に秋が来りゃ
ががが どんどん
ごごご ずん

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2011/10.2 25:50 豊水とやまなし

送ってもらった梨はうまい。
豊水でも新高でもうまい。
だから
二十世紀が食べたいとか
贅沢を言ってはいけないのだ。

宮沢賢治の短編に「やまなし」というのがある。
同じかどうか分からないけれど
うちの田舎にはイシナシという野生の梨があった。
イシナシは山べりに生えていて
リンゴの半分くらいの大きさで
石というくらいだから
けっこう硬くてあんまり人気なかった。
ぼくはよく一人でイシナシの木に登っては
おいしそうなのを選んで食べていた。
あの体験があるから
芯のあたりが少し酸っぱい二十世紀が
今でもすきなのかなあと思う。
新高(にいたか)とか豊水みたいな梨は
近所の梨園にたくさんあって
よく盗みに行って食べていた。
もぎたての梨はもちろんおいしかった。
ただぼくには少し甘すぎた。
生意気にも
「ちょっと大味だね」
なんて言っていた。

「やまなし」にでてくるクラムボンは
いったい何なのかという話がある。
ぼくは水の中の気泡とか泡みたいなものが
水面を流れたり
くっついたりはなれたり
ぱちっとはじけて消えたりと
うたかた、みたいなものだと思ってました。

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2011/10.1 25:50 みみすまし

都会の公園の
ちょっとした木立の下に
奮発して買ったブランケットをひいて
大事そうに持ってきた
とっておきのカップアンドソーサーなんか
取り出したときに
みみすましはやってきます
まわりには子どももいて
若いカップルもいるのに
音がしないのです
風がふいて
空はながれて
まるで地球がとまったような
真空のような時間です
そういうときは
めったにありませんので
横になって雲を眺めましょう
雲が流れているのか
自分が廻っているのか
わからなくなって
寝てしまいそうになったころ
遠くから車の音
子どもの声
風が木をゆらす音が
少しずつ聞こえてきます
みみすましは
もうどこかに
行ってしまったようです

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